桂川の釣行(11)

 

6月29日(土)

 今回は、前回に引き続き、柄杓流川を釣行することにしました。前回得た情

報によると、大物が釣れるのは赤い橋の上流の堰堤の下だということでした。

しかし、前回の釣行では、ずっと下流から入渓したため、その場所に着いた

時には、既に先行者が釣っていたのであきらめて帰りました。ところが、その

堰堤のさらに上流には、コンクリート護岸の淵が数十メートルに渡り深くえぐれ

ている場所があり、その流れに大物が居着いているとの情報を新たに得まし

た。

 さっそく新人君を誘い、その情報を確かめるべく、柄杓流川へ行ってみることに

しました。今回は、赤い橋のところまで車で行き、コンクリート護岸の上を歩いて

直接堰堤下から釣り始めることにしました。ところが、朝5時半、赤い橋まで行く

と既に車が一台停まっていました。しまった!先行者が・・・・きっと堰堤下だな

と思いました。どうしようか迷いましたが、ここから先は、川に降りる場所がしば

らく有りません。さっそく支度を始めいざ出陣です。

 護岸を歩いて行くと、堰堤の目前で先行者の釣り人と会いました。声を掛けて

みると、今日は先ほどまで堰堤下を釣っていたけど、全然釣れないとの事でした。

その人は、この川へよく来ているらしく、上流の護岸の事も知っていました。いろ

いろ情報を教えてもらい、私達は堰堤の上から釣り上がることにしました。

この流れは釣れそうです。

 堰堤のすぐ上は、取水口になっており、深場が数メートル続いています。水が

すごく綺麗で澄んでいます。水量は最近の雨のせいでかなり多目です。さっそく

釣り始めます。一投目でいきなりあたりが!でも小さい!ニジマス混じりのヤマメ

です。この川には、体はヤマメで頭と尻尾がニジマスの魚がたくさんいます。変!

しばらく粘ります。ようやく強いあたりが!!かなり引きます。1回、2回とジャンプ

します。3回めのジャンプで針が外れてしまいました。おしい!その後、もう一度

そいつが掛ったのですが、またバラしてしまいました。しかし、ニジマスなので、

再度狙います。ヤマメと違いニジマスは何度でも掛ります。3回目のヒット!今度

は真剣に挑みます。竿で溜めて格闘し、徐々に引き寄せます。魚がおとなしくなっ

たので取り込もうとした時、ふっと気づきました。私の立っている場所は護岸の上

なので水面から1メートル程上でした。取り込めません!20p位までなら、タモ網

に直接放り込むのですが、こいつはちょっと大きすぎます。しかたなく糸をたぐり寄

せて取り込むことに。糸を直接つかむとかなりの重さ!しかし、あと少しというところ

でプチ!!針が外れてしまいました。やはりと言うか当然の結果ですよね。でもあ

まり悔しさは有りませんでした。

 その後は、上流の護岸の深場を目指し、川通しで進みますが、水量が多いので

歩きにくく、途中であきらめることにしました。その間に21pのニジマスが1匹針を

飲んでしまいしかたなくキープしました。新人君も前回より、水量も多く流れが速い

ためかなり悪戦苦闘しています。戻って堰堤下から釣り下ることにしました。

 堰堤下では、先ほどの先行者がまだ粘っていました。私達はその下から赤い橋へ

川通しで釣り下りました。しかし釣れるのはチビばかりです。途中で漁協のおじさん

に会い、いろいろとお話をして、いい情報を得る事ができました。そして堰堤下の先

行者はどうやら毎週この川に来て、あの堰堤下で一日中粘っている事も教えてもらい

ました。

この先に大きい流れ込みが有ります。

 赤い橋に戻ると、時間はまだ9時過ぎでした。新人君もまだ釣り足りなそうだったの

で、本流へ行ってみることにしました。車で来た道を戻り、本流に架かる最初の橋の

下から川へ降りることにしました。川幅も広く水量も多く、適当に底石が有り釣れそう

です。さっそく釣り始めました。しかし掛るのはチビニジマスばかり。流れが速く、新人

君が釣り辛そうにしているので、少し上流の大きな流れ込みの所で釣ってみることに

しました。漁協のおじさんの話では、ここよりさらに上流が釣れるとの事でしたが、水

量が多く対岸に渡ることが出来ないので、しばらくここで粘ることにしました。結局ここ

で22pのニジマスを1匹追加する以外は釣果も無く、しかたなくこれで納竿することに

しました。

なかなかいい引きを見せてくれました。

 柄杓流川はたいへん水も綺麗でいい川だと思います。漁協も頻繁に放流をしている

ため、魚影もたいへん濃い川です。この川ならまずボウズで帰ることにはならないでし

ょう。釣れないより釣れた方がいいに決まってます。でも、やはり成魚放流の魚を釣っ

ても何か物足りない気がしてしまいます。なんとなく複雑な心境になってしましました。

 

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