阿武隈川の釣行

 

7月14日(土)

 今回は、サンスイ会のメンバーと福島県の阿武隈川へ行ってみることにしま

した。阿武隈川での釣行は3年ぶりです。朝4時半にメンバーのH氏と一緒に

出発です。M会長とO氏は金曜の夜に出発し、白河市で前泊をしています。

 中央自動車道の調布ICから高速道路に乗り、首都高速を抜けて東北自動

車道へ入ります。途中のサービスエリアで朝食を済ませ、白河ICに到着した

のは8時前でした。M会長達が泊まっているホテルへ向かい、そこで合流して

いざ阿武隈川へ向けて出発です。

 小雨がしとしとと降るあいにくの天気です。まずは3年前に竿を出したことが

ある追原橋付近へ行ってみることにしました。現地に到着すると釣り人のもの

と思われる車が1台停まっていました。橋の上から川の様子を見ているとちょう

ど釣り人が釣り終わって帰って来ました。そこそこのサイズのヤマメ・イワナを

数匹釣り上げていました。なかなか魚影が濃いようです。私たちも支度を済ま

せさっそく釣行開始です。しかし、私はお腹が痛くなり、皆を送り出してから近く

のコンビニへ駆け込んでいたため、皆よりスタートが30分程遅くなってしまいま

した。

 川へ下りてみると、濁りはそれほど入っていませんが、やはりかなり増水し

ているようです。まずは橋下流にある堰堤上の小さなプールへの流れ込みを

探ってみますが、掛かるのはチビヤマメばかりです。しばらく粘りますが、まとも

なサイズの魚は掛かりません。しかなく場所を替えようと思い、川から上がると

橋の下でM会長とバッタリ出合いました。M会長は30分程前に下流で大物を

バラしたとのことでした。私はその場所を聞いて行ってみることにしました。

この下流に大物が?

 堰堤の落ち込みはコンクリートで底打ちされているものの、その先には水深

はあまりないけどいい感じの落ち込みが続き、いかにも釣れそうな場所です。

竿を振り込むとすぐにピクピクと小さいあたりが有りました。これはチビヤマメで

す。その後もピクピクと小さいあたりが続きます。しばらくすると目印が止まり、

やはりピクピクとあたりが続きます。なかなか掛かりません。これはきっとイワ

ナです。数投目にしばらく餌を送り込んでから合わせを取ると、ググググッッー

と強い引きです!!結構デカイ!!しばらく泳がせますが、魚は流れ際の葦の

茂みに入り込もうとします。そうはさせるか!!と引きずり出した時にようやく魚

の姿が見えました。イワナです。なかなかいい型です。竿を立てて空気を吸わ

せ徐々に引き寄せます。無事にタモに取り込むと26pの綺麗なイワナでした。

26pのイワナです。かなりいい引きでした!

 段々雨が強くなって来たのでここで一旦納竿。時間は10時半でした。ほどな

くM会長も上がって来て、11時にはH氏がヤマメ・イワナを数匹釣り上げて戻っ

て来ました。お昼にはまだ少し時間が早いので、もう一箇所どこかで竿を出し

てみることにしました。下流の折鶴橋・真鶴橋・鶴生橋付近で川の様子を見て

みましたが、どこもボサがひどく竿を出す気にはなれず、一気に上流の甲子温

泉付近まで行ってみることにしました。

川幅は狭いけれど水量は結構有ります。

 その後、最上流部の大黒屋付近まで行ってみましたが、ここという釣り場所

も見つからず、結局、以前竿を出したことがある剣桂付近で竿を出してみるこ

とにしました。ここには遊歩道が付いているため、入渓し易いのですが、川幅

も狭く上空は木々に覆われうっそうとしているため、長い竿では対応出来ませ

ん。私は久しぶりに3.6mの竿を使うことにしました。川は2本に分かれており、

手前の流れは細くて浅いのでそこを渡り、奥の沢から竿を出してみることにし

ました。

 源流に近く川幅は狭いのですが、でも水量は結構有ります。竿を振り込むと

すぐにあたりが有り、15p程度のチビヤマメとチビイワナが掛かります。しばら

く下流へ下ってみましたが、熊が出そうで怖い感じです。小さい流れ込みでグ

グッといい引きが!!上空の木を気にしながら、徐々に引き寄せ引き抜いてタ

モに放り込みました。22pの本当に綺麗なピンシャンヤマメでした。このヤマメ

は嬉しかったです。短い竿で釣ると、魚が掛かった時の感覚がもろに手に伝わ

り、本来の渓流釣りの楽しさが実感出来ます。

本当に綺麗なヤマメでした。尻尾がピンシャン!

 時間は2時半。本日の宿泊先である「みやま荘」へ行って、車を停めさせても

らい、近所のキョロロン村まで歩いて行き、バーベキューコーナーで乾杯をして

少し遅い昼食です。その後、4時過ぎに宿にチェックインしてから、M会長とH氏

は宿の下の遊歩道へ下りてもうひと釣りです。O氏と私は、温泉にゆっくりと浸

かり、上がってからビール・お酒を飲みながら、夕方に新幹線で来るメンバーの

M氏の到着を待ちます。M氏が到着してしばらくすると、M会長とH氏が沢から

上がって来ました。二人共まずまずのサイズのヤマメ・イワナを釣り上げたよう

です。

 夜7時半。今回のメンバーが全員揃ったところで改めて乾杯!!宿の美味し

いい料理に舌鼓を打ち、美味しいお酒を飲んで夜は更けて行きました。

 翌朝は5時に起床です。M氏が皆を起こして廻りますが、外はほとんど土砂

降り状態です。とても釣りにはなりません。朝食の8時まで寝る人、お風呂に入

る人など自由時間をそれぞれ過ごします。昨日の夕方に来たM氏は、自分は

いったい何をしに来たのだろうかなどとぼやいていました。

 朝8時に豪華な美味しい朝食を頂いた後、帰り支度を済ませて、9時半に宿

を出発し、土砂降りの中を東京へと帰路に着きました。

 

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