桂川の釣行(14)

 

7月15日(日)

 前回は、鶴川のいつもより下流を釣ってみましたが、散々な釣果でした。な

ので、今回は、ここ最近の日照りで、川の水量が少なくなっているであろうこ

とは承知で、思い切ってずっと上流へ行ってみることにいたしました。

 鶴川は、飯尾地区を過ぎると、源流の様相が強くなるので、その手前から釣

り下りました。しかし、えさ釣りで流すには水量が少なく、ポイントを見つけるの

さえ困難な状況です。それだけに、かなり慎重にならざるをえません。

大場所がないので、小さな落ち込み

などがポイントとなります。水深も無く、流れが緩いので、少し釣りづらいところです。

 一投目を流れより少しゆっくりめに流すと、突然、浅瀬を目印がググッと石の

下に向かって走ります。「来た!」と思わず叫び、合わせと同時に引き抜ける

と判断し、タモに取り込みました。20p程のヤマメです。久々のキープサイズ

のヤマメなので少し嬉しい気持ちになりました。ところが良く見ると、尻尾がピン

としておらず、オレンジ色の縁取りも有りません。これは、きっと成魚放流された

養殖物だろうと思いました。その後、たしかに良く掛かりましたが、ほとんど同じ

感じの魚ばかりです。成魚放流された魚は病気にもなりやすく、自然の流れに

耐えられないため傷が多いのも特徴です。

 何匹かは、稚魚放流から育ったと思われる魚も掛かりましたが、やはり、型は

小さめでした。結局、この日は、朝6:30から釣り始め、8:30には納竿してしま

いました。釣果は、ヤマメ21・20・16p各1匹と18p2匹、15p3匹と数はこな

しました。しかし、半天然と思える魚は16pのヤマメと、無数に掛かったチビヤマ

メだけでした。

写真ではわかり難いですが、一番上

は、稚魚放流の成長したものです。下3匹は、明らかに成魚放流魚です。

 最近、不調続きの釣行だったので、大きさと数での満足感は味わえましたが

それだけでは言い表せない、ちよっとモャッとした何かを感じてしまいました。

 その後、葛野川を視察して帰ろうと思ったので、県道18号を小菅村に向かい

鶴峠を越え、そのまま国道139号へ入り大月市へ向かいました。この川もたい

へん綺麗な川です。近年、上流でダム工事が行われており、釣行するなら中流

域までと言われていますが、上流も十分に綺麗な川だと思います。しかし、ここ

も谷が深いため、特に、上流で川に降りる道を探すのが、ちょっと困難かもしれ

ません。また、七保町付近の古い堰堤から下は、アユ掛けの人々でごった返し

ているので、ヤマメ・イワナ釣りは、とても出来る状態ではありませんでした。

 そのまま、国道20号へ出て、桂川本流のポイントも見ましたが、どこも、アユ

掛けの人々でいっぱいでした。やはり、どの川も、この時期の渓流釣りは、上流

でなければだめのようです。今回は、かなり川の視察もした後、大月ICより中央

自動車道に乗り帰路へとつきました。

 

                   2001年釣果表へ